近くで見ていた男性が助けてくれ、自宅に戻りました。
その後、急遽夫に帰ってもらい、付き添われて総合病院のエマージェンシールームへ。

受付を済ませ、待合室で冷却パックを受け取り、待つことしばし。。。20分ほど待った後、呼ばれて診察室?へ。まずは血圧、体温を計測、その後名前、住所、病歴、投薬の有無の問診。そちらが終わり、別室へ移動、そこで痛み止めの錠剤を渡されるも、曲がった指への処置は無く、待合室へ戻り、再度次の指示待ち。
その後、レントゲンを撮り、やっと治療室へ。この時点で既に3時間経過。
しばらくして、若くて綺麗な(多分)介護士さん


"左手の薬指も腫れてきているので、指輪を外さなくてはいけません"
と言い、液体石鹸やら、ローションやら塗りまくり、後から現れた男性2人とあれやこれや、何とか(無理矢理)外そうと試みますが、関節がパンパンで抜けません。
彼らの努力に反し、指はどんどん腫れていくばかり。。。
結局、最終手段を選択し、結婚指輪と婚約指輪(こちらでは日常的にはめている人が多く、私もその一人)を電動ノコでカットして外しました(涙)。
そして。。。別の女性が現れ、
"レントゲンの結果、第二関節が大きくずれているので、手の甲、中指の付け根、2か所に麻酔を打ち、ずれを元に戻します"
と何やら痛そうな治療の説明をされ、顔がこわばっている私に
"痛いのは一瞬、ダイジョ~ブ


と説得力の無い慰めの言葉を残し去っていきました。

説明を受けた後、再び治療室で麻酔待ち。
その間、周辺からは狼男のような声が聞こえたり、血だらけのシャツを着ているのに、なぜかにこやかな高齢の男性が通り過ぎ、そして隣のベッドの女性はハンバーガーとLサイズのコーラを平らげた直後から、痛い痛いと唸り始め看護師さんを何度も呼びつけ・・・。
病院には縁の無い私には、まさに非日常の世界でした。
で、いよいよ麻酔を注射

手の甲の注射、人生初でしたが、痛い



その様子を見ながら、"まさか、じゃぁやってみて、と新人にやらせたりしないよね―


心配には及ばず、ベテランの方に"Ready(準備できた)?"と聞かれ、恐る恐る"yes, I'm ready..."と答えた次の瞬間、ボキボキッと音が

この後でやーーーーっと治療、と言っても副木とテーピングだけですが。自宅にあるものを使って、と痛み止め、湿布等の処方は無し。
最後にもう一度レントゲン撮影し、ドクターからの指示が出るので受付で待つように言われました。
でも、誰、どの人がドクターだったのかわからず、夫に聞くと"ドクターには会ってないよ。多分会わないよ。"って、意味不明の返事。
初めて知ったのですが、こういう総合病院では、各担当が細かく分かれていて、そこで検査や各分野のプロが治療を行い、結果をドクターに報告、それらを見てドクターが総合的な判断を下し、必要な時だけ患者と会うのだそうです。
というわけで、私は直接の面談不要と判断、帰宅を許可されました。
朝9時半に到着して午後3時半に解放。
日本でも大きな病院では、数時間待って、ドクターの診療は数分、と聞きますが、ここでは数時間待って、ドクターの診療は無し。
まぁ、治れば文句は無いのですが、このファーストフード的なシステムにはちょっと驚きです。
次のサプライズは、この治療の請求書、、、幾らかかったのか今からドキドキです。